牡丹餅がね、美味しかったんですよ

 警告する。
 今日のブログの内容は極秘だ。
 特に妹様には極秘だ。
 本日帰宅すると、ママンの書置きがあった。
『みそ汁とほうれん草のおひたしがあります。後は好きなもの食べて下さい』
 これは食事に関するメモで間食に関するメモでない事は分かっていた。
 だが、私は発見してしまった。
 台所に牡丹餅が3つある事を。
 ママンが食べた後は一目で分かった。
 問題は妹様だ。
 牡丹餅3つは確実に独り占めしてはいけない。
 カロリー的にもそうだが、人道的にも。
 何より、冷凍庫に「王将」(アイスクリーム)があった。
 王将、普段ママンが行くスーパーでは売っていない王将。
 自分で買いに行って買ってきたらめっさ美味しかった王将。
 我慢しよう……2個だけ食べて牡丹餅やめよう。(半分は喰うつもり)
 そしてほうれん草とみそ汁とわかめの佃煮で昼食をとり、牡丹餅を頂いた。
 美味しかった。それはもう美味しかった。スーパー製品だが、米も柔らかく申し分なかった。
 それでも王将を食べたい気持ちは抑えられなかった。
「私って……結構ガツガツした女なのよね」
 シニカルな笑いを浮かべ、冷凍庫を開ける。
 そしてターゲットに狙いを定め……。
「何!?」
 思わず悲鳴をあげそうになった。しかし、あげるには及ばなかった。
 何故ならそれはよくある事だったからだ。
「何で王将の箱だけ入れてるんだよ! あの妹!」
 そして振り返った。
 牡丹餅が残っていた。
 以下は書かなくてもおわかりだろう。
 以上、諸君の口の方さを信じている。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

浮草堂美奈

Author:浮草堂美奈
小説書きが何か日々喋ってます
サイト キクムラサキ式
サイトに小説掲載中。
同人誌即売会にも、ダークファンタジー小説を引っ提げ出没します。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード