空六六六 修行ノ語リ 水無月5話アップ!
こんにちは、浮草堂です。
世間ではGWとあたかも本日初夏が始まったようなことを言っておりますが、私の原稿はずっと前から6月だし今月いっぱいはきっと6月だしWEB連載にいたっては今年いっぱい6月じゃボケェ!
そういうわけで空六六六の修行ノ語り「水無月」5話アップしました! 書いてる私は終わりが見えてるからカビが生えないし腐敗は手遅れですが、ご覧くださってる皆様にはゴールが見えないとリタイアしたくなると存じます。わかる。公開しよう。プロットでは全16話で「水無月」及び第2巻完結となっております。
どうかお見捨てくださいますな! 丁寧に書いておるだけにございます!
と、いうわけでこちらからご覧ください。
小説家になろう
https://mypage.syosetu.com/1077684/
個人サイトキクムラサキ式
http://zankokusyosan.moe.in/
精神を怪物と変えた少年と、最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。
刀と銃で紡がれる、現代ファンタジー戦記。
目に見えないものは存在しない。目に見えるものは必ず殺せる!
盆地の梅雨というのは忌ま忌ましいとか憎らしいとかそれ以外形容できない季節だ。
山に閉じ込められた空気は太陽光でスチームされて溜まり、そうでない日はドカドカ雨が降る。
じっとりと張り付く、不快指数。
自転車の籠に全部放り込んで、戻り橋の方へペダルをこぐ。
元はあの世とこの世の境だったと云われる橋。
現在はコンクリート製の橋の傍らに、小さな児童公園がある。
この辺りは住宅地だ。京都の者以外は観光地と思っているが。
ブランコの傍らに古ぼけたベンチがある。
道着の背中に、縹色の縮緬が垂れ下がっている。出会ったときは前でちょうちょ結びにしていたそれは、今は後ろで縦結びになっている。
この数週間で、ずいぶんと大きくなった背中。
七竈は結局、蹴上の師匠宅へ通いで学び、八条の民泊に帰る生活を送っている。「でも時々先生のとこにお泊まりもするよ」とのこと。
稽古が終われば、篝火の家に遊びに来る。
蹴上から堀川通りは結構距離があるのだが、とことこ歩いてくる。
……もう、とことこというオノマトペが似合う容姿ではない。
「とにかく体をでっかくしろ」という師の方針により、どんどん筋肉質になって。
儚げな美しさは消えた。
代わりに、誰もが振り向く華やかな美しさを手に入れた。
自転車の音に気付いたようだ、ぱっと立ち上がり振り向く。
「かがり火ー!」
右手を大きく振る。しかし、篝火の視線は左手に奪われる。
「何してんねんお前!」(本文より)
京の都は花盛り 葬式花の紫陽花が 昔のこころにひやりとさわる
ログが流れてしまいましたが(すみません)ブログ拍手ありがとうございました!
皆様の拍手で今週も更新できた浮草堂でした。
世間ではGWとあたかも本日初夏が始まったようなことを言っておりますが、私の原稿はずっと前から6月だし今月いっぱいはきっと6月だしWEB連載にいたっては今年いっぱい6月じゃボケェ!
そういうわけで空六六六の修行ノ語り「水無月」5話アップしました! 書いてる私は終わりが見えてるからカビが生えないし腐敗は手遅れですが、ご覧くださってる皆様にはゴールが見えないとリタイアしたくなると存じます。わかる。公開しよう。プロットでは全16話で「水無月」及び第2巻完結となっております。
どうかお見捨てくださいますな! 丁寧に書いておるだけにございます!
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精神を怪物と変えた少年と、最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。
刀と銃で紡がれる、現代ファンタジー戦記。
目に見えないものは存在しない。目に見えるものは必ず殺せる!
盆地の梅雨というのは忌ま忌ましいとか憎らしいとかそれ以外形容できない季節だ。
山に閉じ込められた空気は太陽光でスチームされて溜まり、そうでない日はドカドカ雨が降る。
じっとりと張り付く、不快指数。
自転車の籠に全部放り込んで、戻り橋の方へペダルをこぐ。
元はあの世とこの世の境だったと云われる橋。
現在はコンクリート製の橋の傍らに、小さな児童公園がある。
この辺りは住宅地だ。京都の者以外は観光地と思っているが。
ブランコの傍らに古ぼけたベンチがある。
道着の背中に、縹色の縮緬が垂れ下がっている。出会ったときは前でちょうちょ結びにしていたそれは、今は後ろで縦結びになっている。
この数週間で、ずいぶんと大きくなった背中。
七竈は結局、蹴上の師匠宅へ通いで学び、八条の民泊に帰る生活を送っている。「でも時々先生のとこにお泊まりもするよ」とのこと。
稽古が終われば、篝火の家に遊びに来る。
蹴上から堀川通りは結構距離があるのだが、とことこ歩いてくる。
……もう、とことこというオノマトペが似合う容姿ではない。
「とにかく体をでっかくしろ」という師の方針により、どんどん筋肉質になって。
儚げな美しさは消えた。
代わりに、誰もが振り向く華やかな美しさを手に入れた。
自転車の音に気付いたようだ、ぱっと立ち上がり振り向く。
「かがり火ー!」
右手を大きく振る。しかし、篝火の視線は左手に奪われる。
「何してんねんお前!」(本文より)
京の都は花盛り 葬式花の紫陽花が 昔のこころにひやりとさわる
ログが流れてしまいましたが(すみません)ブログ拍手ありがとうございました!
皆様の拍手で今週も更新できた浮草堂でした。
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