「桜花咲くひとひらの薄闇にて」紹介
第一回文学フリマ京都の新刊の紹介を書こうと思う。
いつもそんなこと全然しないじゃん、なんでなんでー? と聞かれたら実に単純な答えがある。
いつもの倍印刷するからである。
前回の文学フリマ東京で、「ヘヴンズ・ドアー」の売り上げが多めだったので、調子に乗ったんである。
今、気付いたね。
ヤバいって。
だってアレだ。
いつもこの半分の量を1~2年かかって完売してるんだ。
だけど。
同人誌って多く印刷すればするほど単価は安くなるんだ! 一冊あたりの!
値下げをする気は無い。
だが単価は下げたい。
何故なら生活が苦しい。
どうせ苦しい生活である。
ならば、大博打の始まりじゃあ!
そういう訳で、こんな紹介記事を書いている。背水の陣だ。背後は崖っぷちだ。
なお、この新刊紹介のカテゴリは、文字を大きくしたり色を変えたりという小細工をしないという縛りを入れているのだが、既にしんどい。
こんだけ書いただけなのにしんどい。何が文章力向上だエゴマゾ女。もう既にカレー沢薫やpatoの文章をコピペしたくなってる。
さて、このクソ長い前振りで脱落者も出たようなので、紹介に進みたい。
「桜花咲くひとひらの薄闇にて」

BL小説である。
軍人×男娼×昭和である。
バカに好きなだけトッピングしていいよってフローズンヨーグルト渡したみたいな小説だ。
ざっとしたあらすじを言うと
軍人崩れの男娼の元には、夜ごと後ろ暗い過去を抱えた男が訪れる―。
あっ、一行で終わっちゃったな!
う、うん、そうそう、そういう小説。
なんかこう、男娼の元に来た男が後ろ暗いことべらべら喋る小説。
お母さんに見せられない小説。
話がずれるが、私の母親は性を匂わせる描写を理解できない人間なのだ。
今までは自作の小説は「虚無への供物~へし切長谷部監禁本」をのぞき、全て母に一冊献本してきたのだが、今後はしない。
セックスの香りがする本は、必ず「ようわからんとこがあった」と言われるから。
朝チュンすら理解できない母親に、ガチレイプのシーンがある「ヘヴンズ・ドアー」を読ませるというのはただのマザーファッカーだから。
まあ、「桜花咲くひとひらの薄闇にて」ではマザーではなくファザーとファックしてるんであるが。
しかし7年くらい前に書いた「金蚕」では、冒頭でサムとファザーがファックしていたのに対し、今回はドゥーターとファザーがファックしているのでまだマニアックさは低い。一般向けである。
Rもついていない。
ポプラ社から出版できるかと言われたらできないけど、出るなら幻冬舎だけど。
いや、同人誌なので、出版浮草堂だけど。
売り上げが全部入る代わりに印刷代も全部出さないとだけど。
そもそも論なのだが、いわゆるRなパコパコシーンが無い方がえろくないだろうか。私はそう感じる。最近の自作小説で泣くほど燃えた小説は、燭台切光忠が縄で縛られ床に転がされて主と会話。それ以外何もしていない。クソ燃える。私最高。
話を戻したい(司馬遼太郎風に)、そういうドゥーターとファザーがファックしてるシーンもあるが、BLなので安心して頂きたい。
と、いうかBLというキャッチコピーで買った小説が、最終的に男女でくっつくラストに終わると、作者を魔女裁判にかけたくなるタイプの腐だから私。
ノマカプがホモのエッセンスになるのはアリだが、逆はナシだ。
そこは個人の趣向なので、善悪の話ではないことはよおく把握してくださいね。
地雷というのは踏むヤツがマヌケなんであって、仕掛けた人は悪くないのですよ。
誰かの地雷は誰かのスイーツなんですよ!
感情ではスペイン人の靴を用意したいけどな!
そもそも人間としての基礎の話で、自分がファックする要素は一つもないのに、男同士がファックしてる姿に欲情する辺り、腐女史は全員前世では火あぶりになってるはずだ。みんな仲間だ。
ここまで書いて、全然紹介文になっていないことに危機感を覚え出したので、もうちょっと内容に触れておく。
軍人崩れの男娼の心には想う男がおり、そこが話の軸になっている。
だから、美少年に刺青を入れた男とか、男の首を絞めてイく坊主とかが来ても心は動かない。
……。
どう見ても「だから~」の文章の方がインパクトあるカンジになってしまったな。
そうです! 美少年に刺青入れます!
そうです! 首絞めるだけでイく坊主が出ます!
サイゼリヤで背後を気にしながら書きました! 今あの小学生に「ねえねえ何書いてんの~?」とか聞かれたら人生積むなと思いながら書きました!
なんだかやけっぱちみたいな紹介文になってきたので、そろそろまとめよう。
Cocoとか鬼束ちひろが好きな人が好きそうな小説!
まあ、陰陽座とか椎名林檎を聞きながら書いたので、大きく外れていません。
とにかく、現在地点が東尋坊なので、是非ご購入をお願いします。
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