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「空六六六」修行ノ語リ「水無月」2話アップ! トップページちょこちょこ手直し。

 まず最初にお知らせです。
 今後、WEB拍手およびブログ拍手への反応がかなり遅れることがあります。
 予約投稿機能を使用するため、予約した段階で確認できた拍手までしか反応できないためです。
 しかし、冷静を装っていますが、拍手を確認した際はことごとくジャンピングガッツポーズを決めております。
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 さて、現代ファンタジー小説「空六六六」修行ノ語リ「水無月」2話アップです!

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個人サイトキクムラサキ式
http://zankokusyosan.moe.in/

 季節も青い、京のまち。心もブルー。カッパはみどり。悪魔と契約した少年、剣術修行のはじまりはじまり。

 言葉が通じないことがよくある。
 故に、七竈納はコミュニケーションが苦手だ。
 それが苦手だと、怒られるし嫌われる。
 故に、彼は人づきあいが苦手だ。
 しかし、苦手なことでもやらなくちゃいけない。
 目の前の店員はまた同じ言葉を繰り返す。
「そちらは汚れがございますので……」
 納は言葉を換える。
「売ってはもらえないのでしょうか?」
 店員はまたリピートする。
「そちらは汚れがございますので……」
 それは1回目に聞いたときにわかったんだけどなあ、と思う。
 聞いているのは、このカッパはいくらで買えるのか、あるいは非売品なのかである。
 しかし、店員は汚れがあるとしか言わない。作り笑いを露骨なものにしながら、頑なに汚れがあるとしか言わない。
 嫌そうな顔で笑顔を作っている。逆に納はいつも通りの無表情で突っ立っている。
 京都はこういうことの頻度が多い。だからあんまり好きじゃない。
 同じく無表情なカッパをまた見る。
 どこかふてくされた顔のカッパである。自分も同じ顔をしているのかもしれない、と思う。
 と、いうことは表情はあるのか。
 しかし、これ以上どうやって回答を絞れば良いのだろう。もはやハウマッチではなく、イエスかノーかを問うだけになっている。
「むう」
 質問を考えこむ。店員の嫌そうな雰囲気が増す。(本文より)


 今回はクッション材的なお話です。浮草堂作品ではレアなタイプの美形。「女と見まがう美しい男」鏑木一刀斎、あまりにひっでえ初登場です。

WEB拍手ありがとうございました!

 1月25日 10時にパチパチくださった方

ログが流れてしまいましたが(すみません)ブログ拍手ありがとうございました!

 皆様の拍手で今月も更新できた浮草堂でした。
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浮草堂美奈

Author:浮草堂美奈
小説書き。
オンライン掲載の更新情報、オフラインの出没販売情報、まほろばな日々等を掲載しております。

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