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読んだ本メモ終了のお知らせ

 こんにちは、浮草堂です。
 長らく更新停止状態でした読んだ本メモを、正式に終了することとなりました。
 お待たせしてしまった上に、この結果。大変申し訳ありません。
 理由はひとえに多忙という他ございません。
 今後は読書メーターで、お楽しみいただきたく存じます。
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 また、読書に関しましては、noteと当ブログで新連載「読書はたのし」を開始します。
 オススメ本を紹介するライトなエッセイ。毎月4番目の金曜日更新です。
 よろしくお願い申し上げます。


 ブログ拍手パチパチありがとうございました!

 投稿サイトの評価ブクマ等、ありがとうございました!


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12月に読んだ本メモ

 こんばんは、浮草堂です! こがらすどころか「こがらし」という言葉を聞いただけで胸が痛みます!
 12月に読んだ本メモ。
 相変わらず簡単な感想とアマゾンへのリンクがあります。
「お、気になる」と思ったら! 購入予約貸出読む! あ、ちょっとごろいい!

親和力 (ゲエテ 訳実吉捷郎)岩波文庫
図書館で借りて。とても美しい文章。完成していく庭の様子で、恋の動きを表す表現が心に残った。享楽に流された人間は破滅を迎えるのも、美しくこぎみよかった。


虚実妖怪百物語 序(京極夏彦)角川書店
実在する作家や編集者が妖怪騒動に巻き込まれててんやわんやという話ですが……。 いつものメリバ大好き京極先生はどこに行ってしまったんです!? 爆笑したよ!? 特に怒る水木大先生、つねにふざけるレオ☆若葉に爆笑!



ツシマ 上 ~バルチック艦隊遠征(ノビコフ・ブリボイ 訳上脇進)原書房
読むのにスゴく時間がかかったけれど、中盤からノり出して一気読み。帝政ロシアの革命前の雰囲気が伝わってきた。自分もアリョールの水兵になっているところを想像しながら読んだ。



ツシマ 下 ~バルチック艦隊遠征(ノビコフ・ブリボイ 訳上脇進)原書房
あまりに悲惨な海洋戦に、一気読みしてしまった。とにかく残酷に兵士が死んでいく様にページをめくる手が止まらなかった。ラストから革命直前の帝政ロシアの雰囲気が伝わった。読んで良かった。



伝説の勇者の伝説〈3〉非情の安眠妨害 (鏡貴也)富士見ファンタジア文庫
面白かった! 陰謀策謀知能戦と魔法が読みやすく絡み合っていて、読んでいて楽しかった。 今回は主人公の出番少な目、悲惨度高めでしたね。



アーサー王―その歴史と伝説(リチャード・バーバー 訳高宮利行)東京書房
図書館で借りて。アーサー王伝説に興味が湧いたので読んだ。あらすじ程度は知っている前提で解説がすすむ。その心づもりをした上でなら、わかりやすい良書だと思う。まーとにかく辛辣ですけどね。



アーサー王伝説―7つの絵物語(ロザリンド・カーヴェン 訳山本史郎)原書房
図書館で借りて。アーサー王の物語……満喫!わかりやすい抜粋と解説と訳でとても良かったです。



〆切本(夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹,藤子不二雄Ⓐ,野坂昭如など全90人)左右社
大作家文豪たちの「〆切はツライナア~ツライナア~!」という愚痴を集めた本。 だいたいユーモラス。 読み終わると、なんだかよくわからない勇気と執筆意欲がわいてくる。



風の王国 (毛利志生子)集英社文庫
面白かった! 中華歴史ファンタジーを満喫! 元はコバルトだったのかあ……。そういえば男性登場人物が少女向けっぽいですね。ヒロインのおてんばじゃじゃ馬っぷりも好きです。



刀語 第五話 賊刀・鎧(西尾維新) 講談社BOX
七花(24・男性)はじめて焼きもちという感覚を知る(ただし理解はできず) 焼きもちを焼いた瞬間にいじめるんですかアナタは。なんだか七花が人間に近づく旅ってカンジが出てきましたね。



刀語 第六話 双刀・鎚(西尾維新) 講談社BOX
西尾維新名物、一行で手のひら返し、ロリ、鬱展開を堪能しました! こなゆきちゃんがかわいい! 雪んこかわいい! 今更ですが、このシリーズの戦闘シーンの迫力スゴいですね。



刀語 第七話 悪刀・鐚 (西尾維新) 講談社BOX
せ……切ないよぉおおお! まさかの過去とあまりに過ぎた才能が切ないよぉおお! 人間にドンドン近づく七花が切ないよぉおおお!



縛られたプロメーテウス (アイスキュロス 訳呉茂一)岩波文庫
初ギリシア詩! 解説のおかげでわかりやすかった。話自体は昔ギリシア神話の本で読んだけど、こういった本で読むとまた違って味わい深い。



今回もハズレなしでした!

オイラ気がちっちゃいから1巻もリンク貼っとくね!






ブログ拍手ありがとうございました!

 1月18日 22時にお三方

にパチパチ下さった皆様

 皆様の
拍手で頁をめくる手が進む浮草堂でした。

10月11月に読んだ本メモ

 こんばんは! クリスマスに砂鉄のようにくっついた男性フォロワーが3日ともたず全員消えた浮草堂です!
 弱きものは去るがよい……。
 10月11月に読んだ本メモです!
 ……12月28日なんて見えない。
 気になる本があったらなるべく地元書店や図書館を使えばいいと思うけど、寒いからネット通販でもいいんじゃないかな!(くじけてしまっている)
 例によって漫画と同人誌は含まれていないのでご了承ください。

10月

坂の上の雲〈4〉 (司馬遼太郎)文春文庫
1度全巻通読しているので、読んでいる間中「アカーン! それ、死亡フラグや!」と日露両軍に向かって脳内がうるさかった。大山、東郷の二人の「さわがずうろたえず部下に好きにやらせて責任は取る」という大将の器感がカッコいい。それに対して、旅順の伊地知のダメさたるや……。ぶっ飛ばしてえ。



坂の上の雲〈5〉 (司馬遼太郎)文春文庫
旅順、落つ……! やったぜ! の思いと共に歴史的な死者数に嗚呼……という思い。 ロ提督はなんだか気の毒になってくる。イギリスを怒らせたばっかりに……。 ついに騎兵の活躍が描かれてホクホク。



オオカミ王ロボ (シートン 今泉吉晴訳)童心社
図書館本。「わが親しき、偉大なる無法者の友よ。幾千の急襲をしかけ、幾万の危機をかいくぐって、生きぬいてきたわが友よ。いま、わたしはそのおまえを数分のうちに重い死体にかえ、ハゲタカの餌食にしようとしている。ああ、なんたることか! わたしには、ほかに道がみえない」「ああ、ロボよ。ブランカのために命をかけて悔いなきロボよ。さあ、おまえの場所はここだ。おまえは、愛するものと、ただいたかっただけなのだ」(燭へしに置き換えられると聞いて読みました)



白痴 (上巻) (ドストエフスキー 木村浩訳)新潮文庫
腐った感想いきます! ドストエフスキーの美青年パラダイス極み! 無垢なあまり白痴と呼ばれる公爵総受で薄い本書けるでこれ! みなさんアレですか! 結局公爵を奪い合ってるんですか!?(違) 十字架を交換するとことか耽美の極みだし! 公爵「惚れちまったよ」だの「かわいい」だの言われまくってるし! かわいいよねわかる!



白痴 (下巻) (ドストエフスキー 木村浩訳)新潮文庫
ツンデレヒロインとイノセント美青年の恋路にワクワクしていたら! ラスト!! ホモだよ! ホモにしか見えないよ! ヤンデレ耽美小説にしか読めないよ! もう、マジでロゴージンと公爵が将来的には……みたいにしか!! 思えない!! 薄いエロ本書きたい!



アンヂアナ (上巻) (ジョルジュ・サンド 杉 捷夫訳)岩波文庫
図書館で借りて。もーこの女たらしのカスのどこがイイの!? 文章はスゴく上手いけど! サー・ラルフが控えめで献身的な男性なだけに、レイモンのダメさが際立つ。アンヂアナ! こいつはやめとけ!



坂の上の雲〈6〉 (司馬遼太郎)文春文庫
慢心したら、即ピンチ。息もつかせぬ戦争描写にハラハラしまくり。そして、明石のスパイ大作戦が面白すぎる! こうしてロシア革命に時代は進み……。個人的に印象に残ったのは、運が無さすぎる乃木。軍人にとってもっとも重要なのは運の良さ、にほーと。



アンヂアナ (下巻) (ジョルジュ・サンド 杉 捷夫)岩波文庫
図書館本。え……? これはメリバ……? いや……? サー・ラルフ超業が深え……。七歳の幼女の成長後を想像して恋愛……その後彼女に尽くしきる……。コア深え……。



青い麦 (シドニー=ガブリエル コレット 河野万里子訳)光文社古典新訳文庫
図書館本。思春期のモダモダした雰囲気を堪能していたら……! 16歳少年を誘惑するえっちなおねえさんという展開の良さ……! 少年の少年性と、少女の中にある女性性を見事に描いていた。訳も読みやすい。



ルワンダ中央銀行総裁日記 (服部正也)中公新書
図書館で借りて。ジャパニーズ銀行マン無双にスカッとした。アフリカにおいての宗主国の問題とは根が深いのだなあと。それらの問題を「ルワンダ人のために」を決め台詞にバッタバッタと解決する服部さんがカッコいい。だが、最後のルワンダ動乱についての文章に胸を打たれた。マスコミの報道しない真実とは、こういうものなのだなあ。



11月

坂の上の雲〈7〉 (司馬遼太郎)文春文庫
ギリギリの上をいくギリギリの戦いの奉天作戦。1度読んでるにも関わらずハラハラ。それにしても、おとぼけツワモノな好古様がカッコいい。そして、運命の対馬へ。「敵艦見ゆ」を命がけで伝えに舟を漕いだ、宮古島の素朴な漁師に泣いた。



坂の上の雲〈8〉 (司馬遼太郎)文春文庫
敵艦見ゆで、「シメタ、シメタ」と変な踊りをする秋山真之→かわいい。 運で勝ったと言い切る日本海海戦。波乱万丈の物語は、しんみりと、だが爽やかに正岡子規の墓で終わる。それにしても、好古様に比べて真之さんはあんまりカッコよく書かれませんね好き。



鏡のなかの鏡―迷宮 (ミヒャヒル・エンデ 丘沢静也訳)岩波現代文庫
図書館本。幻想の中で描かれる人生。これがシュールリアリズムか! ヒットラーを思わせる描写もあるように感じた。 まるで悪夢特有の酩酊感を感じ続けているよう。名著。



あらくれ (徳田秋声)講談社文芸文庫
金沢三文豪の作品を、金沢のうつのみや書店で買った。嵐のような人生を送る、嵐のような女、お島の半生。 淡々とした文体が、逆に彼女の激しさを際立たせる。 運命に対して反抗に次ぐ反抗を続ける彼女に、どこかかなしい読後感。



刀語 第一話 絶刀・鉋 (西尾維新)講談社BOX
七花のキャラ設定がやたらスゴい。MADアニメ観なきゃ良かったなあ。もっとびっくりできたろうに。刀集めの旅、はじまりはじまりといったカンジ。次も読もう。



刀語 第二話 斬刀・鈍 (西尾維新)講談社BOX
1巻がおもしろかったので、読み終えて1分後に2巻を読み出した。ヤバイ。宇練銀閣超好き。元々居合いの達人キャラ好きなんだけど、この人は砂漠と化した故郷に固執して、一人で住んでたりとかなんか好きな要素詰め込まれてる。しかし、鳥取藩全土砂漠化は鳥取県民は怒らないんですか?



青い花 (ノヴァーリス 青山隆夫訳)岩波文庫
図書館で借りて。ヘッセの「荒野のおおかみ」にノヴァーリスが出てきたので読んだ。第一部最後の幻想的な詩から感じるエロティッくさはなんなのかと(だってそれまで超清純な物語だった)思っていたら、著者は22才で12才の少女に一目惚れして婚約。納得。未刊なのが惜しい。



刀語 第三話 千刀・ツルギ(西尾維新)講談社BOX
おお……明るい出だしで鬱展開に導く……まさに西尾維新……。 今回も七花の人間として破綻しているところが際立っていた。純朴な青年なのに、他者の命の重みが理解できないサイコパスさ、イイ。



刀語 第四話 薄刀・針 (西尾維新)講談社BOX
え……あんだけ前ふりしてた最強の剣士巻が、最強のお姉ちゃん無双巻になったんですけど!? 努力できる、というのは幸せなことなんだなあ。と。ここまで天才って悲しすぎる。



シャーロック・ホームズの回想 (コナン・ドイル 駒月雅子訳)角川文庫
ホームズとワトソンの関係が……BLにしか見えない……。 それにしても、ホームズってかなり激しい社会性の無いタイプの奇人。 しかしそこがイイ! 部屋がゴチゴチャだったり、テンションの上下動が激しいホームズがイイ!



蹴りたい背中 (綿矢りさ)河出文庫
やめてええ、生々しく中二病暗黒期を書くのやめてえええ。 ガチめな浮いてる痛い女子高生書くのやめてえええ。 フラッシュバックするからあああ。 十代の痛い自分が見えまくるからあああ。



ツァラトゥストラはこう言った 上 (ニーチェ 氷上英廣訳)岩波文庫
一気読みした。哲学というものに触れて良かった。ここまで共感した本はめったにない。「さあ、むずかしくて時間がかかる本を読むぞ」という気合いは空振りに終わったけど。何度も読み返したい。



ツァラトゥストラはこう言った 下 (ニーチェ 氷上英廣訳)岩波文庫
哲学というものに最初に触れたのがこの本で良かった。何度も何度も、人生に躓く度に読み返したい。



脂肪のかたまり (ギー・ド・モーパッサン 高山鉄男訳)(岩波文庫)
図書館本。人間のてのひら返しを見事に描いた名作。娼婦に対する扱いを描くことで、卑劣な人間というものを完璧に描いている。それはそれとして、出てくる食べ物が超おいしそう! 煮こごりにたっぷりと浸けられた若鶏!



 うーん、やっぱり二か月もためちゃダメですね……。
 とにかく、今回もハズレなしでしたので、皆様軽率に読んでください!
 あ、後、オイラ気がちっちゃいからか1巻もリンク貼っとくね!



ログが流れてしまいましたが、ブログ拍手ありがとうございました!
皆様の拍手で頁を捲る手が進む浮草堂でした。

9月に読んだ本メモ

 明日から来週の金曜日まで、浮草堂は秋休みをいただきます。
 
 さて、9月に読んだ本メモです。
 気になる本があったらなるべくなら地元書店を利用すればいいと思うけど。
 10月も20日をを過ぎた浮草堂には、ネット書店であろうと図書館であろうと、読んでくださるとはありがてえと平伏する他ないよ!
 いつものように、漫画と同人誌は入れていません。
 いつものように、アマゾンへのリンクと簡単な感想を載せています。
 では、いきましゅ!

 罪と罰〈下〉 (ドストエフスキー 訳工藤精一郎)新潮文庫
 スゴい小説を読んだ。老婆殺しの追及の恐怖にかられ、徘徊する美青年に、二人の心清らかな女性、親友、切れ者の男、妹に恋する男、卑劣な男、そして凋落した狂女が犯罪を思い知らせる。彼の罪の告白は、愛そのものである。



 阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (魯迅 訳竹内好)岩波文庫
 読んでいる最中は暗くておもしろくないなーと思っていたのに、解説を読むと、そういえばあそこはおもしろかった。あそこもおもしろかったと、場面が浮かぶ、不思議な短編集。「から騒ぎ」の「一代ごとに悪くなる!」という罵倒は使っていきたい。



 日はまた昇る (ヘミングウェイ 訳谷口隆男)岩波文庫
 図書館で借りて。「七月六日、日曜日正午、お祭り(フェイスタ)は爆発した。」 若者のエネルギーがこの一文で表されている。からりとした文体に、男らしさが滲む。



 オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2: 後輩メイドと窓下のお嬢様 (太田紫織)新潮文庫nex
 思春期のモダモダお嬢様に、あくまで十九世紀のメイドに成りきって接する様子がキュンキュンする。個人的にはギャルメイドのエミリーがかっこかわいくて好き。



 坂の上の雲〈1〉 (司馬遼太郎)文春文庫
 再読。秋山好古様がやっぱりカッコいい。温厚で、美男なのに美男と言われることが嫌いで、飾ったり取り繕うことが苦手で、わんぱくな弟も好古様にだけは頭が上がらなくて、日本騎兵の父で、信念持って男やってた好古様カッコいい。



 坂の上の雲〈2〉 (司馬遼太郎)文春文庫
 舞台は日清戦争へ! 海戦もさほどピンチにならないものの、ワクワク感はスゴい。
 そして、正岡子規の病床で強がる姿が悲痛ながらもパワーを感じる。



 坂の上の雲〈3〉 (司馬遼太郎)文春文庫
 日露開戦! 日本軍がいかにギリギリどころじゃない劣勢だったかがよくわかる。しかし、東郷平八郎がカッコいい! どんな時でも謙虚にして悠然としている。そして安定の好古様、弾が飛び交う中でも酒飲んで寝る度胸!


 
 ポケットアンソロジー 生の深みを覗く (中村邦生編)岩波文庫
 図書館で借りて。数年ぶりのアンソロジー読。おおー、そうきたか! という名作家揃いだが、魯迅以外全部初読で嬉しかった。色んな作家の短編をたくさん読める本なので、読書が苦手という方にもオススメできる。



 絶対にラブコメしてはいけない学園生活24時 (長岡マキ子)講談社ラノベ文庫
 面白かった!
 ギャルゲーヒロインとギャルゲー選択肢に関するツッコミがテンポ良くて、爆笑しながら読み終えた。
 いわゆる中の人(プレイヤー)の生な台詞が笑える。


 
 岳物語 (椎名誠)集英社文庫
 再読。少年が徐々に男になっていく姿が清々しかった。父親と息子が男同士の関係であるのが、爽やかな読後感で楽しめた。文章がとにかく軽快。よい。



 今月もハズレなしでした! 面白かった!
 ちょっと読書メモのレイアウトを変えてみました。
 みんな軽率に読めばいいと思うよ!

 オイラ気がちっちゃいから、1巻のリンクも貼っとくね!





WEB拍手ありがとうございました!
 10月22日 13時
にパチパチ下さった方

 ブログ拍手ありがとうございました!
 10月22日 15時
にパチパチ下さった方

 皆様の拍手でページをめくる手が進む浮草堂でした。

8月に読んだ本メモ

 今日は9月22日ですね。
 細かいことガタガタ言ってんじゃねえや! 浮草堂です。
 毎度おなじみ読んだ本メモです。
 やっぱり漫画と同人誌は入れていません。
 いつも通り、感想とアマゾンへのリンクを貼っています。
 気になる本がありましたら、地元書店でもネット書店でも図書館でも
とにかく軽率に読むんだ!
 はい、そういう訳でいきまーす。


業物語 (西尾維新)講談社BOX


 吸血鬼スーサイドマスターが……かわいい。奴隷のイケメンに怒られっぱなしじゃないかかわいい。
 火憐ちゃんの山に対するなめ方ははんぱないな、面白かった。
 羽川翼、超人間らしくなったね!

失われた時を求めて(8)――ソドムとゴモラI (プルースト 吉川一義訳)岩波文庫


 図書館で借りて。ホモォ……ホモォ……。おじさま貴族×庶民青年ホモォ……。耽美……。祖母の死と、祖母に成り代わる母の描画が素晴らしい。ショパンの師事を受けた老貴婦人を擁護するシーンも印象に残った。相変わらずほぼ妄想で嫉妬する語り手。

現代詩人探偵 (紅玉いづき)ミステリ・フロンティア


 詩を書かないと生きていけないのが詩人なのだ。と、同時に詩の為に死ぬのが詩人なのだ。そして、詩の為に生きるのが詩人なのだ。

撫物語 (西尾維新)講談社BOX


 可愛いだけだった少女が、漫画家になりたい、とはっきり自分を持った後の物語。過去の自分と向き合って、(物理で)戦っていく姿は胸アツでした。後、育登場がとても嬉しかった。

伊達政宗〈6〉 (山岡荘八)光文社時代小説文庫


 完結! 面白かった! あれだけカマセっぽかった政宗が、将軍家の保護者となり、人を導いていくとは! そして秀忠家光親子がかわいい。気がちっちゃい親父と度胸ありすぎる息子。

新装版 とらんぷ譚 (1) 幻想博物館 (中井英夫)講談社文庫


 耽美……耽美……! 狂った世界の中にある美! 漂うBLの香りも素晴らしい! 八十を過ぎた男性が化粧して二五くらいの女になるとか! と、思っていたら背筋がゾッとする恐怖に襲われる。

ふたりの証拠 (アゴタ・クリストフ 堀茂樹訳)ハヤカワepi文庫


 今作では「美しいもの」が描かれている。リュカの息子への純粋な愛であり、息子からリュカへの悲しい愛である。感情を全て切り取った文体から、地の繋がらない親子の姿が哀切を持って浮かぶ。

第三の嘘 (アゴタ・クリストフ 堀茂樹訳)ハヤカワepi文庫


 どこまでが嘘でどこまでが真実か、わからない喜びを得て読了。双子の凄惨な物語は、我々に恍惚たる読後感を呼ぶ。ハンガリーのちいさなまちと、K市の物語三部作読了。知人曰く、「人生でいかに早く悪童日記を読むかで人生が決まる」

弾正の蜘蛛 (雨木秀介)新時代小説文庫


 松永弾正といういわゆる悪役を描いた小説。きちっと悪役していて良かった。ファンタジー風でだが、あくまで風であることを守った歴史小説。

失われた時を求めて(9) ソドムとゴモラ II (プルースト 吉川一義訳)岩波文庫


 図書館で借りて。全国の腐女子よ、このソドムとゴモラ編は読んでおけ! おっさんが美青年に、強迫や甘言を弄するホモが堪能できるから! しかもおっさんが受くさいから! しかもおっさんはこじらせ嗜虐趣味も被虐趣味も持ってるから!!!

芸術家が愛したスイーツ(山本ゆり子)ブロンズ新社


 芸術家の人生が、お菓子と料理を交えて優しく語られる。そして写真が綺麗! 読んでてとても癒された……。

さくら荘のペットな彼女 (鴨志田 一)電撃文庫


 ゆるい熱さの無い日常ものかと思ったら違った。必死になって本気になって命だって賭けちゃって、そういう生き方はやっぱりそうして生きるしかない生き物なんだなあ。

罪と罰〈上〉 (ドストエフスキー 工藤精一郎訳)新潮文庫


 ドストエフスキー名物美青年を存分に堪能した! 老婆を殺害した美青年が狂乱するだけでここまで引っ張るとは! 流石!

妖怪変化 京極堂トリビュート(西尾維新 あさのあつこ 諸星大二郎他)講談社


 様々な表現者が描く百鬼夜行シリーズ、「ほう、こんな描き方もあるのか」と感心している内に、背筋がゾッ。唯一ほのぼのしたのは松笛あけみさんの作品。エノさんが美しくも面白い。

 えっと、オイラ気が弱いから、続きものは1巻もリンク貼っとくね!











 今回もハズレなし! 楽しかった!

WEB拍手ありがとうございました!

 9月22日 11時
にパチパチ下さった方

ブログ拍手ありがとうございました!

 9月21日 20時 21時にお三方 23時
 9月22日 9時

プロフィール

浮草堂美奈

Author:浮草堂美奈
小説書き。
オンライン掲載の更新情報、オフラインの出没販売情報、まほろばな日々等を掲載しております。

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