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「空六六六1巻 出逢ノ語リ」紹介

 お久しぶり。浮草堂美奈だ。
 まず、本日も連載の空六六六は休載であることをお詫びしたい。
 シンプルな理由で、今から紹介する同人誌を入稿したら、体力が尽きてしまった。心からお詫び申し上げる。
 そういう訳紹介文を書くが、今の浮草堂はゾンビだと思っていただきたい。
 ところで皆様、前回の新刊「桜花咲くひとひらの薄闇にて」を普段の倍印刷したことを覚えておられるだろうか。
 あの時、東尋坊にいるレベルの博打であると書いたので、結果をお伝えしようと思う。
 爆死であった。
 それも東尋坊から飛び込んだのではなく、東尋坊でハラハラしていたら、背後から霊柩車がつっこんできて爆発炎上した。
 つまり、文学フリマ京都に祖母の旅立ちのために参加できず、そのまま首を不随意にして寝込み、医者にだだをこねて参加したテキレボでは、トラブルもあり1時間ちょっとしか参加できなかった、
 さらに、文学フリマ京都に参加するため、私は危篤の祖母を看取らないであろうと思われていたことが判明した。別に怒っているわけではないが、母の葬式の際は坊主に今後法事の類はしない旨をお伝えする覚悟を新たにした。
 そういう訳で、今回の文学フリマ東京は新刊が二冊あるに等しい。
 前回の紹介はこちらだ http://kikumurasakishiki.blog11.fc2.com/blog-category-14.html
 さて、今回の新刊の紹介の前に、この写真をご覧頂きたい。
甘い見積もり

「空六六六」は一章ごとに一冊にし、何年もかけて配布する予定だ。
 予測では右くらいの厚さのものを300円くらいで配布するはずであった。
 本分を編集したところ、左くらいの厚さになることが決定した。
 ここまで見通しの甘い私でも流石にわかる。
 第一巻が千円という価格設定の、最低二年はかかる連載小説本は売れない。
 しかも、いつも使っている印刷所がいっぱいになっていたため、千円でもやや赤字だ。
 第一刷がはけない限り、赤字でなくなることはない。
 つまり、ヘヴンズ・ドアーでいらした、連載は完結してから購入する派の方は、途中で続きが読めなくなる可能性が高い。
 印刷代がなくなってという理由で。
 私のことなので、餓死寸前まで続刊の刊行は続けるだろう。
 だが、いざ餓死という局面になれば、おそらく餓死はしない。
 ATMの前で年金を引き出しにきた老人を襲って金を奪って逃げるとか、そういうことをする。
 そういう訳で、WEBでも続きは読めないし、他の作品も発行されないし、私は何年もネットから消える。
 最早記憶からほとんど消え去った頃、ツイッターにいきなり「出所なう」とかツイートがあるだろうが、おそらくあなたの取る行動はブロック一択だ。
 そういう訳で、連載は完結してから購入する派の方も、今回ばかりは信念を曲げていただきたい。
 前置きが長くなったというか、前置きが全てみたいな話になったが、作品紹介である。
空六六六1巻表紙
 今回もフリー素材を使用しての自作表紙だ。
 前回が霊柩車とともに爆発炎上したので、どういうことを書けばキャッチ―かよくわからないが、キャッチ―と思われるあらすじを書いておく。
 ガリガリの上いつも学生服で左目に眼帯をした美少年が、最上級女悪魔メフィスト・フェレスと契約し、日本刀で悪魔を斬り殺したり、因習残る山村を焼いたりする。後、冒頭にゲーテのファウストの引用がある。
 皆さんの頭に即座に「厨二病」という単語が頭に浮かんだと思うが、実はこの作品はリアル中学生の頃には欠片も思いついていなかった。
 何故なら、私がリアル中学生の頃にハマっていたジャンルは「百鬼夜行シリーズ」(京極夏彦)だったからだ。
 和。それも妖怪だの民俗学だののタイプの厨二病であった。あの黒手袋も当然持っていた。
 そういう訳で、三十路近くなって初めてこのタイプの厨二病を書く。当然キャラクター設定集などない。中学生の頃テニプリにハマらなかったからである。
 だが、アラサーにもなって、心臓の上に666の刻印とか黒いゴシック調のドレスとか書いてるだけで満足できるだろうか。
 当然できない。むしろできたらダメなヤツだ。
 そういう訳でこのシリーズは主人公、七竃納君の成長の物語だ。
 彼は発達障害を抱えている上に、モラハラ家庭で育ち、学校でもいじめられ続けた。
 ここで少年版戦う小公女セーラを書くのは簡単だが、そういうのは現役中学生がいくらでも書いているので私が書かずともよい。
 苦労した結果、彼は見事に歪んだ。異常な正義感でもって、人を呼吸するように殺害し。僅かな罪でも犯した人間を罰するのでなく「もっとも手軽な排除」と殺人を推奨し、自分が命を落とそうとも他人を助けることを「誰でもできて当然」と考え、表情はほとんどない。
 そんな彼が、巻数が続くにつれて、人間に近づいていく。少年から男になっていく。
 要するに、これは名前のない怪物が、人間らしい怪物になる過程を描いて行く物語だ。
 確かに完結まで時間はかかるが、彼の成長を見守ってほしい。
 そしてもう一つ、第一巻はご覧になった方が、自分の中の七竃納に気付かれることもあると思う。そんな方が、自分をほめてあげられるような物語にしていきたいと思う。
 最後に、これはキャッチ―でもなんでもないが、登場する教師のクズさがとても生々しい。元教員の方が「いるのー! こういう人! ホント困るの! こういう人の次に担任持つとホント苦労するの!」と闇の記憶が開いていたので相当だと思う。
 それでは、長い付き合いになると思いますが、よろしくお願い致します。
 完結する前でも、全然別の物語も発行するのでそちらも!

 さて、ここからは汚いお話。
 あのですね。他の同人作家様はそうでない場合もありますが、浮草堂は割と宣伝が売り上げに直結するタイプです。
 宣伝でですね、見て嬉しいのって。
 えっちなものだったりしますよね。
 はい! ピクシブに七竃納君がえっちなカンジのお話あるよ! BLもNLもあるよ!
https://pixiv.me/ukikusado-926
 だから本買ってね!

 WEB拍手ありがとうございました!
 4月2日 1時
 4月19日 1時
にパチパチ下さった皆様、ありがとうございました!

 ログが流れてしまいましたが、ブログ拍手もありがとうございました!
 
 あの、皆様の拍手を支えに復帰できるように頑張ってますんで! ホント……必ずまたなんかおもしろいこと書いて恩返ししますんで! ありがとうございました!
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「桜花咲くひとひらの薄闇にて」紹介



 第一回文学フリマ京都の新刊の紹介を書こうと思う。
 いつもそんなこと全然しないじゃん、なんでなんでー? と聞かれたら実に単純な答えがある。
 いつもの倍印刷するからである。
 前回の文学フリマ東京で、「ヘヴンズ・ドアー」の売り上げが多めだったので、調子に乗ったんである。
 今、気付いたね。
 ヤバいって。
 だってアレだ。
 いつもこの半分の量を1~2年かかって完売してるんだ。
 だけど。
 同人誌って多く印刷すればするほど単価は安くなるんだ! 一冊あたりの!
 値下げをする気は無い。
 だが単価は下げたい。
 何故なら生活が苦しい。
 どうせ苦しい生活である。
 ならば、大博打の始まりじゃあ!
 そういう訳で、こんな紹介記事を書いている。背水の陣だ。背後は崖っぷちだ。
 なお、この新刊紹介のカテゴリは、文字を大きくしたり色を変えたりという小細工をしないという縛りを入れているのだが、既にしんどい。
 こんだけ書いただけなのにしんどい。何が文章力向上だエゴマゾ女。もう既にカレー沢薫やpatoの文章をコピペしたくなってる。
 さて、このクソ長い前振りで脱落者も出たようなので、紹介に進みたい。

「桜花咲くひとひらの薄闇にて」桜花咲くひとひらの薄闇にて表紙


 BL小説である。
 軍人×男娼×昭和である。
 バカに好きなだけトッピングしていいよってフローズンヨーグルト渡したみたいな小説だ。
 ざっとしたあらすじを言うと
 軍人崩れの男娼の元には、夜ごと後ろ暗い過去を抱えた男が訪れる―。
 あっ、一行で終わっちゃったな!
 う、うん、そうそう、そういう小説。
 なんかこう、男娼の元に来た男が後ろ暗いことべらべら喋る小説。
 お母さんに見せられない小説。
 話がずれるが、私の母親は性を匂わせる描写を理解できない人間なのだ。
 今までは自作の小説は「虚無への供物~へし切長谷部監禁本」をのぞき、全て母に一冊献本してきたのだが、今後はしない。
 セックスの香りがする本は、必ず「ようわからんとこがあった」と言われるから。
 朝チュンすら理解できない母親に、ガチレイプのシーンがある「ヘヴンズ・ドアー」を読ませるというのはただのマザーファッカーだから。
 まあ、「桜花咲くひとひらの薄闇にて」ではマザーではなくファザーとファックしてるんであるが。
 しかし7年くらい前に書いた「金蚕」では、冒頭でサムとファザーがファックしていたのに対し、今回はドゥーターとファザーがファックしているのでまだマニアックさは低い。一般向けである。
 Rもついていない。
 ポプラ社から出版できるかと言われたらできないけど、出るなら幻冬舎だけど。
 いや、同人誌なので、出版浮草堂だけど。
 売り上げが全部入る代わりに印刷代も全部出さないとだけど。
 そもそも論なのだが、いわゆるRなパコパコシーンが無い方がえろくないだろうか。私はそう感じる。最近の自作小説で泣くほど燃えた小説は、燭台切光忠が縄で縛られ床に転がされて主と会話。それ以外何もしていない。クソ燃える。私最高。
 話を戻したい(司馬遼太郎風に)、そういうドゥーターとファザーがファックしてるシーンもあるが、BLなので安心して頂きたい。
 と、いうかBLというキャッチコピーで買った小説が、最終的に男女でくっつくラストに終わると、作者を魔女裁判にかけたくなるタイプの腐だから私。
 ノマカプがホモのエッセンスになるのはアリだが、逆はナシだ。
 そこは個人の趣向なので、善悪の話ではないことはよおく把握してくださいね。
 地雷というのは踏むヤツがマヌケなんであって、仕掛けた人は悪くないのですよ。
 誰かの地雷は誰かのスイーツなんですよ!
 感情ではスペイン人の靴を用意したいけどな!
 そもそも人間としての基礎の話で、自分がファックする要素は一つもないのに、男同士がファックしてる姿に欲情する辺り、腐女史は全員前世では火あぶりになってるはずだ。みんな仲間だ。
 ここまで書いて、全然紹介文になっていないことに危機感を覚え出したので、もうちょっと内容に触れておく。
 軍人崩れの男娼の心には想う男がおり、そこが話の軸になっている。
 だから、美少年に刺青を入れた男とか、男の首を絞めてイく坊主とかが来ても心は動かない。
 ……。
 どう見ても「だから~」の文章の方がインパクトあるカンジになってしまったな。
 そうです! 美少年に刺青入れます!
 そうです! 首絞めるだけでイく坊主が出ます!
 サイゼリヤで背後を気にしながら書きました! 今あの小学生に「ねえねえ何書いてんの~?」とか聞かれたら人生積むなと思いながら書きました!
 なんだかやけっぱちみたいな紹介文になってきたので、そろそろまとめよう。
 Cocoとか鬼束ちひろが好きな人が好きそうな小説!
 まあ、陰陽座とか椎名林檎を聞きながら書いたので、大きく外れていません。
 とにかく、現在地点が東尋坊なので、是非ご購入をお願いします。
 BOOTHでも通販するよ!
プロフィール

浮草堂美奈

Author:浮草堂美奈
小説書き。
オンライン掲載の更新情報、オフラインの出没販売情報、まほろばな日々等を掲載しております。

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